四日もかかったとてもしんどかった作品です。
以前、丸の内朝大学のメンバーだった頃、日本書紀発祥の地を訪ねるというツアーに参加して、宮崎県某所で撮影した写真がもとになっています。

この作品で一番苦心惨憺したのは、幹のいたるところに無精ひげのように生えている短い草です。
五百年の睥睨パステル版の記事にも書きましたが、パステルを厚塗りして、壁の漆喰みたいにしっかりとレイヤーを作ってしまったところに細い線で描写するには、パステルペンシルでは全く役に立ちません。
今回は、草に使う色のパステルを幹の上に重ね塗りして、五百年の睥睨パステル版で草原を描いたときと同じ手法で、カラーシェイパーを使って画用紙上で草を成形しました。
それでも、もっさりした感じになってしまったため、極度に明るいコバルトブルーで上塗りをして、草と草の間に後からすき間を作りました。
その際にも、カラーシェイパーが大活躍でした。

レンブラントのソフトパステルの新品であれば、エッジの部分でそこそこ細い線を上書きすることはできます。
ただ、私の手持ちのレンブランドは色数が足りておらず、特に緑は種類が乏しいのが問題です。
緑だけ、ばら売りのものをいくつか選んで、補充しようかと思っています。

その他、幹やその上を覆うコケの部分は、非常に楽に描いています。
特にシュミンケは、コケのテクスチャを描くのに最適な柔らかさだと実感しました。
幹の部分は、大量に紫を使っています。
シュミンケの紫を持っていないため、コンテ・ア・パリのパステルペンシルのパープル、そして、ファーバー・カステルの紫を使っています。