5月に予定していた個展が緊急事態宣言で7月まで延期になり、その間に新しい作品を描いています。
こちらもその一つで、テーブルの上にお花を並べているところに、お構いなしに闖入してくる子猫の図案にしてみました。

ここ数年の課題だったペン画アニメですが、いきなり長いものを作る前に、リモート二人展の企画に合わせて、ごく短いスピンオフ作品を先に制作してみることにしました。
リモート二人展は、もともとは静止画だけの展示予定でしたが、ストーリーのある展示という企画のため、そのストーリーのアニメを先に作り、それとタイアップした展示にしようと思います。
このスピンオフでは、当初予定していたペン画アニメ本編に登場する植物学者の庭が出てきます。
アニメに使う庭のシーンは、全てまともに描くと大変な手間になるため、組み合わせれば様々な庭を作れる「庭素材」を沢山描き、それでアニメ中に出てくる庭のシーンを作る予定です。
そこで、ガーデニングに関する資料を調べて、描く必要がある庭素材は具体的に何かを洗い出し、最初に着手したのが各種のお花でした。

当初は、単に素材としての花の絵を大量に描くつもりでした。
しかし、展示を間近に控えていることもあり、どうせなら、素材としても一つの完成した作品としても使える描き方の方が合理的…と考えました。
そこで、花が取っ散らかっているところに子猫を配置して、くだんの植物学者が花占いをしているところ、子猫が邪魔をするというシーン設定にしました。
こうすることで、この作品自体を額装して展示に出すこともできますし、ここから花と子猫を切り取って、アニメ用の素材として使うこともできます。
ちなみに、このアプローチを考え付くその瞬間まで、植物学者が「花占い」なるものをやっているという設定は、まるっきり念頭にありませんでした…^_^;
ええ、そうなんです。
何か制作している間は、たとえ他の仕事や雑用を片付けているときでも、意識するしないにかかわらず、頭と心は常に作品に取り入れられる何かを発見しようとしています。
こういうことがあるので、もろもろの事情で制作スケジュールが遅れたとしても、それが必ずしも悪いとは言い切れないんですよね。
私のように、他の関係者の都合に合わせて作品作りをする必要がない独立系の制作者は、こういう点が本当に恵まれていると思います。

この作品の制作にあたってもう一点考慮したのは、雑貨の素材箱のラインナップの充実です。
庭素材というのは、要はボタニカルアートの一種ですので、ショップカード、名刺、各種リーフレットなど、活用できるものが非常に多いです。
そのため、是非、雑貨の素材箱に追加したいと思いました。
加えて、最近、「装飾紙」という製品の存在を知り、ペン画の庭素材があったら、非常に素敵な装飾紙デザインが出来るに違いないと思いました。

この作品を仕上げたので、これから当分の間は、葉っぱものを中心とした庭素材の制作です。