流木とポストカードのオブジェ”love of trees”に加えた一枚です。
この図案は、もともとは、単にこのスタイルの樹の描き方を試してみたくて考えたものです。
インスタグラムでこちらの画像を見つけて、同じ樹の描き方で違うデザインを…と考えたのが、そもそものきっかけでした。
ボールペン画の作品は、制作したものをそのまま教材として使う可能性が高いため、できるだけシンプルなデザインにしようということで、まずは横一列に樹が立ち並ぶ図案というところまで考えました。
しかし、木立だけだとあまりにも地味なので、水を下に追加することにして、見切り発車的に作画を開始しました。

樹の描き方は、実際にやってみると特に難しいこともなかったのですが、描きながら気づいた点としては:
・1本目→2本目→3本目と、隣接する樹を増やしていく際、できるだけ枝の先を他の枝や幹にピタリとくっつけるように描くことで、パターンが出来上がっていく。
・細い枝によるパターンで空間がある程度埋まったら、枝の追加は不要で、間に幹を描きこむだけでよい。律儀に枝も追加すると、折角作ったパターンが真っ黒になり、パターンが見えなくなってしまうので要注意。
といったところでしょうか。

この作品は、木立を仕上げて手前の水を描いた後、最終的にどう仕上げるか、決まっていませんでした。
ところが、年明け一回目のVirtual Instructorの公開批評コーナーでふたたび私のパステル画がピックアップされ、その時に言われたことがヒントになって、伸びをする猫のシルエットを投入することになりました。
今回の批評では、作品中に明確な焦点がないので、それを一つだけでいいので決めた方がいいと思うと言われました。その際、
「明確な焦点というのは、例えば、この部分にとまっている鳥とか…いや、何も、焦点を作るためだけに、鳥にせよ何にせよ敢えて画面に投入する必要はないんだけど…」
というコメントがありました。
それを聞いてかなり笑ってしまったのですが、この木立の作画をどう仕上げるか考えていたとき、ふと、このコメントを思い出しました。
「例えばの話、猫を焦点として『投入』(笑)したら、そもそも猫の性格から言って、おとなしく焦点ポジションに収まってくれるとは思えない。なら、投入された猫が焦点になんかならんよとばかりに、伸びをしている図にしてはどうか」

というわけで、猫が投入(笑←しつこい)されることになりました。
ただ、猫を投入するにしても、例えば、もっと樹の数を増やして、黒猫の輪郭がかろうじて判別できるように描いて、目だけが光っている図案でもいいわけです。
このカムフラージュ版も考えましたが、絵のサイズを考えると、目がくっきり見えるように描きこみするのが無理と思われたため、今回は見送りました。
次回、もっと大きなサイズで描くときには、このデザインも試してみたいですね。