12月19日(土曜日)から、札幌は芸術の森美術館にて、ミュージアム・アートフェアが始まりました。

コロナウィルス感染拡大、道内では札幌が今のところ一番厳しい状況です。
そのため、搬入作業は必要最小限の人数でということで、ギャラリーマネージャの女性の方と、今回の展示で出品数最多の千葉健さんのお二人で現地入りすることになりました。

アートフェア出品ギャラリーの大多数はもともと札幌で活動しており、恐らく、道東から車で6時間かけて雪道を走らなければならない我々のチームが、一番遠隔地からの出場ではないかと。
私は、てっきり、作品は宅急便で送付して、飾り付け作業に行くお二人はJRを利用するものと思っていました。
しかし、女性一人の運転で6時間…車で出かけて、どうにかこうにか現地入りできたそうです。

道外の方にはイメージしにくいかと思いますが、北海道という土地は、冬場、札幌をはじめとする道央と道東では、別の国かというほど風景が違います。
道東は、本日現在で雪はゼロ。
一方、札幌はすでに大雪で街中が覆われています。
従って、道東から出発して札幌に移動するというのは、走る道がどんどん苦しく厳しくなるということで、運転疲れがちょうどピークを迎えるころに、一番走りにくい道を往かねばならぬということなのです…。

そんなわけで、彼女たちの移動の日は、朝から心配で落ち着きませんでした。
途中、facebookの方にお昼休憩中の写真など投稿して下さったので、google mapsで道路を確認しつつ、
「お~~~半分越した!エライ!!!」
などと一人で叫んでました。

それだけに、無事に札幌入りして、設営を開始した旨の連絡がきたときには、大きな安堵のため息をついてしまいました。

作業開始前のブースの様子…戦いはこれからだ!


そして完成したところが、この記事のアイキャッチ画像です。
向かって右端の方が千葉健さん。イギリスで長年アーティスト活動をされたのち、帰国後北海道に居を定めて活動継続。
ものすごい多作な方です。私は、昨年初めてこの方の個展を見て、すっかりファンになってしまいました。
中央の方が、芸術の森美術館担当者の方。
そして向かって左端が、ギャラリーマネージャの方です。
お着物が大変お似合いで!

真っ黒ブースの中のライジング・サン…というか、日の丸についてですが、当初から、私の作品だけモノクロなので、ギャラリーのコーポレートカラー、パワーの象徴、アメリカ大統領のネクタイカラー、テイラー・スウィフトのレッド背景で行こうという提案があり、いいんじゃないですかで合意はしていました。
しかし、円形になるとは聞いておらず、現場から速報で送られてきた写真を見たら、いつの間にかライジング・サンになっていました…。
でも、角形ブース、角形作品が並ぶ中、一か所だけ円があることで、図らずも禅っぽい空間演出が出来て、結果オーライな感じでしょうか。
それに、私は、一緒に展示しているほかのお二人より、アート分野でのキャリアは全く浅いため、映画祭の新人賞に使われることがある「ライジング・サン」を使った展示は、非常に当を得たアプローチと言えるでしょう。

せっかくはるばる来たのだし…ということで、オープニングの日は午前中だけ在廊して、お客様のお迎えや、他のギャラリーさんと交流したりしていたそうです。
そうしたら、読売新聞の取材が。

マネージャさんの報告によりますと、初日から随分多くのお客様がいらしていたそうで、会期が二か月もあれば、相当な入りが期待できるのではとのことでした。

最近、道東では大きな企業の撤退が決まってコロナショックに追い打ちをかけるような事態になっているだけに、何か明るいニュースが欲しいところです。
地元紙で今回の件を取り上げて下さるのは年明けの予定ですが、10年間、地元でコツコツがんばってきた小さなギャラリーが、公立美術館で展示する機会をつかんだということで、記事を読んだ地元の方々にとって、少しでも励みになってくれればと思います。

この度は、大変貴重な機会を与えていただき、おたのしけギャラリー様には深く感謝申し上げます。

展示会場のツアー動画はこちらです。

all photos&video © otanoshike gallery