昨年12月、「minneラボで取り上げていただけました」という投稿をしました。
ボールペン画セットのネット販売についてminne作家活動アドバイザーの和田まお様に質問し、その回答をいただけた件について書いたものです。
このときの回答の中で、最適なアプローチを見極める上での基本的な考え方についてご教授いただきました。
それから7か月経過しましたが、この間の販売活動の中で、minneラボで教えていただいたことを非常にいい形で活用できたと思います。
それに伴い、ボールペン画セットの売上も大いに伸びましたので、ここで一通り振り返りをしておきたいと思います。

上述のminneラボ・エピソードのリリースと時期を同じくして、まず、札幌の芸術の森展覧会への参加が決まりました。
非常に幸運なことに、この展覧会では、原画に加え、複製品他、グッズ類の販売も可能でした。
そのため、搬入の際にボールペン画セットも持ち込み、初日から販売を開始しました。

ただ、この展覧会は会場が遠隔地のため、ギャラリー関係者や作家が常駐できず、基本的にブース内は無人でした。
それが販売活動のネックになると思われたため、ギャラリーマネージャさんの提案により、作画の経緯を追った動画を自動再生できるデジタルフォトフレームを設置することにしました。

また、会期半ばに、展示品や販売品の入れかえのためギャラリーマネージャさんが現地に赴いた際には、お客様に積極的にボールペン画セットを紹介して下さいました。

その甲斐あって、販売していた5種類のボールペン画セット(各1部ずつ出品)のうち、4種類はお買いあげいただくことができました。

この展覧会は2月に終了し、その後、4月の地元ギャラリーのオープンを待って、「凱旋展」開催。
凱旋展終了後すぐの5月に「80円ボールペン画の世界展」という個展を開く予定でしたが、北海道の緊急事態宣言の時期にぶつかったため、やむなく7月に延期となりました。

5月の段階で、ギャラリーとの打ち合わせの中で、ペン画ワークショップを企画しようという話が出ました。
ギャラリーの固定客の皆様のことを考えて、オンラインではなく対面でのワークショップが望ましいとのことでした。
これは、必ずしもペン画セット販促のためではなく、
「同じ作家の展覧会を2回続けて実施する場合、何かイベントがないと集客が難しい」
というギャラリー側の懸念によるものです。
しかし、個展が2か月延期となり、その間にほかの作家さんの展示がいくつか入ったため、ワークショップ案はいったん白紙に戻りました。

ワークショップは、ボールペン画セット販促という私の個人的な目標とも合致するイベントのため、基本的に開催には賛成でした。
しかし、コロナ禍において、一つところに複数人が集まること自体自粛が求められる状況で、ワークショップというフォーマットが妥当と言えるのかは、大いに疑問でした。

さらに言えば:
・ペン画セット販促のためにワークショップが一番効果的なアプローチかどうか
・ペン画に挑戦してみたい方々にとって、対面ワークショップがベストな方法かどうか
・コスパ面でのプロコンのバランスはどうか(対面ワークショップ開催となると、説明用・実地用資材の用意、会場の設営・講師の移動・ワークショップそれ自体に要する時間というコストがかかります。それに見合うだけの十分なリターンを期待できるかどうか)
等の点でも、大いに再検討の余地があると思いました。

特に、minne LABへの質問中にも書いた通り、私は当初から、
「展覧会等のリアル・イベントは、ネット販売への動線作りのために必要」
という認識でした。
実際問題として、展覧会開催にはギャラリーのレンタル料がかかりますので、物販で相当な売上を出しても、大半は会場の利用料とギャラリーの物販手数料で相殺され、黒字化は非常に厳しいのが現実です。
従って、きちんと利益が出せるアート活動を目指すなら、先行投資として展覧会開催と会場での物販に力を入れるのはいいとしても、それをその場限りの話とせず、オンラインでの売り上げにつなげられる工夫が欠かせません。

こうした観点からは、ペン画ワークショップをするにしても、オンラインでなんら抵抗なく参加できる方々にターゲットを絞る方が、私の目的によりマッチすると考えられます。
ただ、リアルタイムでの配信に関しては、私自身が経験も知識もなさすぎて、個展までに準備を整えるのは厳しい状況でした。
そのため、アニメづくりで一通り経験している動画制作を試みることにして、ワークショップで描く予定だった作品の作画プロセスを詳細に追った動画を作りました。
そして、下絵、マニュアルを用意して、新たなペン画セットを作りました。

ワークショップ動画:

7月の個展準備に際して、ギャラリーに:
・会期中、ワークショップ動画を会場で映写
・物販の一環としてペン画セットを販売。5月開催予定だったワークショップの参加費が1200円のため、ペン画セットも個展記念特価として同じ値段で、20部の数量限定で販売する
ことを提案しました。
ギャラリー側からも了解が得られたため、これで行こうということになりました。

そしてどうなったかというと…
・展示スタートから9日目に、限定20部は完売
・その後、定価の3200円販売分を追加納品したところ、補充翌日だけで6部販売
・新作のトラ子猫ペン画セットだけでははなく、既出の他のペン画セットも4部販売
・会場に来られない地域にお住まいの方からも、私が知る限りでは1件オーダーあり。そしてこのお客様は、2月の札幌での展示でギャラリーマネージャがお友達になった方という…☺

7月の個展は明日で終了ですが、今の時点でも、最初の期待を大いに上回るセールスと言えます。
で、ここに至るまでの一連のアクションを、昨年12月にまおさんに示していただいたロードマップにあてはめて考えると、このようになります:

こうして、展覧会と物販の成功に寄与した要因を俯瞰してみると、自分が展覧会を開くと決め、それを実行した点はさておき(この点については別途詳述)、「外部からのサポート」がとても大きな働きをしてくれたことがよく分かります。

🐈ギャラリー様によるSNS宣伝🐈

 
 
 
 
 
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🐈新聞社様によるサポート🐈

🐈NHK様によるサポート🐈

朝のニュースで展覧会を紹介していただきました(リンク先は1週間限定での配信です)。

🐈ギャラリーオーナーの奥様による作画紹介🐈


🐈お客様による展覧会レポ🐈

サポートいただいた皆様に、心から感謝です!!!!

肝心の「オンライン販売への動線作り」に関しては、展覧会会場に私のプロフィール資料を提示して、そこにminneショップとブログのURLを記載しておきました。
今のところ、展覧会→オンラインでのペン画セット購入という流れはまだ見えていませんが、トートバッグをminne経由で購入して下さった方がお一人。
さらに、ブログ経由で、展覧会のご感想や意見を伝えて下さった方がお一人いらっしゃいます。
特に、テレビの影響で、帯広、旭川、北見等からも、連休を利用してお客様がご来場くださっているとのことですので、オンラインへの流れは、今後もう少し見えてくるかもしれません。

そして、「自分が展覧会を開くと決め、それを実行した点」についてですが、このように多くの外部サポートを得ることが出来たのは、「展覧会で何をどう見せるか」について、慎重に検討して適切な選択をした点が特に重要だったと思っています。
具体的には:
1. アピール対象を「猫好きな方々」と明確に定めたこと
2. 高い画材を使わずにどんな作品を生み出せるか見て欲しいという意図を分かりやすく伝えるため、「80円ボールペン」と具体的な数字を使ったテーマ設定をしたこと
です。

特に、1.に関しては、ず~っと視聴しているminne LABでしばしば取り上げられていた「大人可愛い」という表現の是非が念頭にありました。
「そこの大人可愛いあなた!と呼びかけるよりも、そこの銀縁眼鏡の赤いジャケットのあなた!と呼びかける方が、お客様にとっては『自分事』になりやすい」
というお話で(すみません、具体的な設定の内容は、さすがに覚えてません^_^;)、私の個展について言えば、漫然と「絵が好きな方~」ではなく、「猫の絵を見たい人、集まれ!」といったところでしょうか🐈

展覧会で何をどう見せるかについては、無限の可能性があります。
しかし、集客のしやすさ・宣伝のしやすさという観点から、可能なオプションを慎重に吟味すれば、選択の幅は案外非常に狭くなるのでは…と思います。

こうして振り返ってみると、展覧会にせよ物販にせよ、期待した成果を出すためには、全方位的な努力が必要なものだなと実感します。
今後、強化が必要なエリアは、上記のロードマップで言えば「軸-2 仲間・コミュニティ構築」ですが、今は体力気力的にきついため、追い追い対応していこうと思います。
それというのも、早ければ、年末にもう一度別の展示をする可能性があり、それまでにペン画アニメを1本仕上げなければならないためです。
この企画については、後日、別途記事を書くことにします。

minne LABで学習したことを、こうして展覧会や物販で実地に応用することが出来て本当に良かったと思います。
自己表現の場、ビジネスの場、そして学びの場でもあるminneに心から感謝です☺🐈